詩蒐はまだ終わらない

 詩というカタチで、呟き、叫び、疾る (再びコチラに引っ越しました)

3月の遠吠え

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波の下に今もあるか
私を育んだ風景が
バラバラの骨となって

底に沈んで呼んでいるか
郷愁を掻き立てる
波の余韻を震わせて

小さな頃に置いてきた私の欠片
穢された土の上に浮かび
今も海を見つめている

行き場を喪くした魂の遠吠え
毎年春が来るたびに
帰りたかったと

あれからずっと私は
どこにいても所在なくて



#詩コン 「浮」