詩蒐はまだ終わらない

 詩というカタチで、呟き、叫び、疾る (再びコチラに引っ越しました)

夏草の向こう

青々と茂る夏草を掻き分け
私だけの入江に行く
秘密の抜け道を通って
崖に囲まれた静かな海
夕暮れどきに家へ帰るが
誰も私を探しちゃいない
私の不在を気にしちゃいない
だから時々黙って出掛けた
生い茂る夏草に隠れた入江で
孤独に泣きそうな私は
あのとき五歳だった