詩蒐はまだ終わらない

 詩というカタチで、呟き、叫び、疾る (再びコチラに引っ越しました)

罪深き嘘

母代わりの祖母は死んでいた
私が知る8年も前に
危篤なら連絡が来るから訪ねるな
母に制されていた

だが連絡は来なかったのだ
葬儀の報せさえ
形見ひとつなく

私は母に生涯会わない
葬儀にも出ない

取り返しのつかぬ嘘がある
そんなことも分からぬ母
恥とも憐れとも思えて

 

#詩人の本懐 「形見」