詩蒐はまだ終わらない

 詩というカタチで、呟き、叫び、疾る (再びコチラに引っ越しました)

いのちがけの策略

上手に殴られる
骨を折られないために

転がったら身体を丸める
内臓を守るために
全身の力を抜く

ぐったりして見えるよう

泣き叫ばない
目を開けて何も見ない

ある程度の手応え
圧倒的な優位性
殺人者になるリスク

それを
わたしは父に与えてやる

生き延びるため
それを
わたしは感じさせる

弱みを握っているのはわたし
世間体は大人の急所だ

だから時々
死のうとしてみる
何も食べずに
倒れてみる
血は流れるままに

父も母も
わたしを怒鳴る
飯を食え
血を止めろ

死なれたら体裁が悪い
それだけのこと

そうやって
わたしはいのちを繋いできた
それだけが
小さなわたしの策略だった