詩蒐はまだ終わらない

 詩というカタチで、呟き、叫び、疾る (再びコチラに引っ越しました)

夜を待つ動物園

夕闇にともる金星が合図
動物園に忍び込む
青いフェンスを乗り越えて
クライマックスはこれからだ

知ってるかい
夜を待つ動物たちが仮面を取る
昼間の彼らは仮の姿
僕らを上手うまくはぐらかしている

樹の上で光るチーターの眼
大きな象のシルエット
跳躍するオオカミの声

ディナーの前の短い時間
彼らは少し生々しくなる
深呼吸で本物に還る

閉園後にしか見られない
このときにしか現れない
艶めく生命いのちの輝きがある
故郷ふるさとを呼ぶいななきがある

一度行って見てごらんよ
秘密の入り口は内緒だけどね



#詩人の本懐 「閉園」