詩蒐はまだ終わらない

 詩というカタチで、呟き、叫び、疾る (再びコチラに引っ越しました)

君の知らせを

ここのところ
夏が長くなったよう
冬は急にやってきて
秋は一瞬色付いて
春は気付くと過ぎている

雨季と乾季にしたらいい
しかし四季は棄てがたい
詩人は四季を棄てられぬ
それは風の会話か雲の呟き

窓辺に咲いた名も無い花が
まだ春だと眠たげで
暦は初夏だと知りもせず
雨打つ硝子に吐息をかける

君はもう海の中にいるだろう
潮の流れに身をまかせ
魚群越しに空を見ている
空飛ぶエイを見上げている

写真を一枚くれないか
詩人は何かと不自由なんだ
近頃何かが終わったという
季節だったか時代だったか

君の知らせ一枚を待つ


#詩人の本懐 「平成」