詩蒐はまだ終わらない

 詩というカタチで、呟き、叫び、疾る (再びコチラに引っ越しました)

異世界の地軸

都会の真ん中で夜を過ごしてはならない
見えないアヤカシに貼り付かれ
心も身体も重くなる
重くなった者たちは
谷底へと転がっていく

渋谷のスクランブル交差点
真ん中が異世界の地軸らしい
時間が猛スピードで回っている

重い者は中心に溜まり
軽い者ははじかれる
上京したての軽い者は
人混みにくらみ運び出される
人の流れから押し出される

深夜から明け方に回転は減速する
人がまばらでアヤカシ達が現れる
路地裏のゴミ箱からチラ
109の裏手からチラチラ
獲物を見つけて飛びかかる

明け方に彷徨さまよっている少女
アヤカシにたかられ黒い塊になっている
あの子はもう帰れない

異世界時間の中心で
振り回されるだけになる
くるくるくるく
るくるくるくるくる
魂だけが飛ばされて

都会の真ん中で夜を過ごしてはならない
心が重くなる
足取りが重くなる




#詩人の本懐 「自転」