詩蒐はまだ終わらない

 詩というカタチで、呟き、叫び、疾る (再びコチラに引っ越しました)

恐るべきこと

あなたが暴力を振るったとして
相手が黙って耐えたとしたら
あなたは相当に怖れるべきです
用心に用心を重ねるべきです

他人ならば
後をつけられているかもしれません
真夜中火だるまになるかもしれません

学生ならば
食べるものに気をつけましょう
給食には毒が盛られるかもしれません

あなたがもしも親ならば
お酒を飲んではいけません
その後眠ってもいけません
刺されることを覚悟しましょう

理不尽な暴力に
静かに耐える人はしばしば
心の奥に猛獣を潜ませています

もしもあなたが耐えている人なら
自分の内の猛獣を飼いならしましょう
復讐は途中で止めましょう
トドメを刺してはなりません

その暴力者の
愚かさを吟味しましょう
そこそこの恐怖を味わせたら
すっと引くのが上策です

もしもあなたが暴力に
死にたくなったとしたならば
遠大な復讐計画を立てましょう
十年 二十年 五十年
恨みを晴らさず死んではならない

あなたが死んでも
愚鈍なあいつらは
焼香しながら
俯いて嘲笑うだけなのです
変わらず罵るだけなのです

たとえ親でも
死にやがってと責めるだけ
根性が足りないと罵るだけで
悲しみも後悔も
期待するだけ無駄なもの

わたし達が死んだって
報われることは何もない
だから死んではならないのです

怖れるべきは犬死になのです