詩蒐はまだ終わらない

 詩というカタチで、呟き、叫び、疾る (再びコチラに引っ越しました)

逃亡者は反響音を聴く

ビチャンビチャン
誰かが後ろを付いてくる
ビチャンビチャン
水たまりを踏んで付いてくる

鉄橋下を通るとき
いつも誰かが付いてくる
コンクリートに音が跳ねる
ビチャンビビチャンチ

逃亡者の耳は好感度アンテナ
三キロ先の水音を聴く
ビチャンビチビチャンビチビ
ビチャンビチャンビチャンビチャ

抜け出ると音はひとつになった
私の足の音ひとつ
ビチャビチャバシャバシャ
ピタピタピタピタ

24時間年中無休
私はずっと逃げている
まだまだ耳を閉じてはならぬ
必ず誰かが追ってくる

ビチャン
ビチャン
ビチャン
ビチャ



#詩人の本懐 「多重」