詩蒐はまだ終わらない

 詩というカタチで、呟き、叫び、疾る (再びコチラに引っ越しました)

思春期集団ヒステリー

それは放課後の空き教室
女の子が十人くらい集まっていた

人の顔が天井に浮いている
誰かが言った
別の誰かが同意する
次から次へと
恐怖がひたひたと広がり
一人の叫び声で
空間はショートして
みんなが泣き始めた

私はシミにしか見えなかったし
泣いている子たちが不気味だった

思春期は厄介だ
集団になると手が付けられない
中には乗っかってる子もいるだろう
それが正しい世渡りだろうが
私にはできない技だった
見えないものは見えないし
聞こえないものは聞こえない

ああ面倒臭い

思春期の女の子の
同調圧力は強すぎて
いじめられないための
不文律が多すぎて
付き合っていられない

男の子と話してはいけない
一緒に帰ったら恋愛関係
トイレは二人以上で行くもので
授業中には小さな手紙が教室を行き交う
回さないと裏切り者って

勉強の邪魔をしないでくれ
命がけで勉強しているんだ

建設的な話ができない
観念的な話は通じず
恋してないのは変人で
アイドル好きが当たり前
ニュースなんて見なくて当然
新聞なんて読んだことがない

価値観が違いすぎて
使う言葉も違いすぎて
意思の疎通そつうが図れない

自分勝手だと非難轟々ごうごう
言葉も習慣も文化も違う人たちと
どうやって同調しろというのか

一緒に万引きしようよって
それって窃盗罪だから
一緒にあいつハブろうよって
それってイジメでモラハラだから

私には私の価値観があり
私は生きるのに日々必死で
子供の遊びに興味がない
時間を有意義に使いたい

それっぽっちのことが
私を独りにする