詩蒐はまだ終わらない

 詩というカタチで、呟き、叫び、疾る (再びコチラに引っ越しました)

生と死の機会損失

死について考えた
生きる意味を考えた
自死の後先を考えた
殺害の損益を考えた

何年間も考えたけれど
答えなんか出なかった

愛されず
愛する人もなく
無価値だと言われ
死んでしまえとののしられ

生きる苦しさと
死ぬ苦しさを
天秤にかければ
私が死ぬのが妥当な結論

もしも奴らを殺すなら
私も死ななければ
後の人生は損だらけ

けれど奴らが死んだなら
私は生きたいと思うだろう

心と現実のバランスシート
当期来期は黒字でも
長期で見れば赤字は必至

気まぐれな私の計算結果は
試算のたびにコロコロ変わる

ある日ふと
機会損失について考えた

自死はいつでもできるもの
けれど
生きることは一回きりだ
後戻りはできない
つまり死んだら
生きる機会を損失するのだ

だから決めた

今日は生きてみる
夜が明けたらまた考える
もう一日生きてみる

生きている限り
死ぬ機会は失われない

今日だけ生きてみる
もう一日だけ生きてみる
もうちょっとだけ

気が遠くなるほど
積み重ね
いま 生きている