詩蒐はまだ終わらない

 詩というカタチで、呟き、叫び、疾る (再びコチラに引っ越しました)

理由などというもの

物事には理由がある
理由 原因 要因 きっかけ
なんでもいいけど
それらは一つじゃないんだ

実の親が子を痛めつける
何故どうしてと人々は問う

それはね
貧しくて苦しかったから
それはね
育てるのが辛かったから
それはね
そのまた親にやられていたから
それはね
親になるのが若すぎたから
それはね
お酒を沢山飲んでいたから
それはね
それはね

一つじゃないんだ
誰も知らない理由もあるんだ
決めつけるな
考えろ

例えばそれはわたしの父で
何故だか彼は
妻と子を
殴らないといけないと
堅く堅く信じていた

例えばそれはわたしの母で
何故だか彼女は
気色悪いと娘をののし
真実を言うのは
仕方がないとうそぶいた

父にも母にも殺意どころか
悪意もなくて
気に食わないというだけで
思い通りにならないだけで
殴って蹴って罵声ばせいを浴びせ
踏んで吊るして引きずり回す

そういう風にできている
そういう人が親になった

細かい理由は色々あって
複合的な理由があって
けれどつまりは
虐待をする人だということ
虐待しているつもりがないこと

子供が人が傷つくことを
父も母も理解できない
人の話を聞く気がない
正しいのは自分だけ
そういう人が存在するんだ

例えばわたしが自死したとして
彼らは何を思うだろうか
みっともない
根性なし
迷惑かけやがって

いやいやいや
ひょっとすると
せいせいしたと
胸撫でおろすかもしれない

この世には
想定外の人がいて
我が子を殺すは
親の勝手と
思い込んでる

彼らの思考を
矯正するのは
無理な話で
できることはただ一つ

さっさと逃げて
振り返らずに走り去り
決して二度と
関わらないこと