詩蒐はまだ終わらない

 詩というカタチで、呟き、叫び、疾る (再びコチラに引っ越しました)

協調性の正体

クラス中から爪弾つまはじ
別にどうってことはない
本を読んでいればいい
孤高の人を気取ってた

いじめへの参加要請
だってアイツ生意気じゃん
子供じみて馬鹿馬鹿しい
格好悪いことはしたくない

パスと言ってきびすを返した
アイツも生意気だって声
別にかばったわけじゃない
自分を汚したくないだけ

半年以上続いた孤立
いつしか母に気づかれた
協調性がないお前が悪い
それじゃあ一緒にいじめればいいの

バイト先でみんながレジから
五百円ずつ抜いていた
要らないと言って仕事をしたが
嫌がらせが始まった

気にしないでいたけれど
いつしか頭にハゲができた
仕方がないから店を辞め
他のバイトを探してた

どうして仕事が続かないの
母に責められ白状した
言わなければよかった
言わせておけばよかった

協調性がないお前が悪い
それじゃあ一緒に盗めばいいのか
母は答えにきゅうして怒鳴る
上手くやれって言ってるんだ

上手い方法は教えてもらえず
上手いやり方はわからないまま
誰か教えてくれませんか
私はどうすれば良かったのか

子供の時に先生が私のことをめたって
懇談会で大人だけの席のこと
お嬢さんは絶対非行に走りません
母はみんなにうらやましがられた

帰ってきて母が言った
勘違いするなめられたわけじゃない
協調性がないって意味だ
どうしてお前はそうなんだ

私は頑固すぎるだろうか
卑屈ひくつになりたくないだけなのに
大事なことは主張するが
他人のことは非難しない

ところで母よあなたのことだ
他の女性の悪口ばかり
あなたの言う協調性と
私の知る協調性は
どうやらかなり違うようだ

つるんで悪事を働いたり
徒党を組んで誰かを攻撃
弱い者をみんなでいたぶり
先生たちも参加して

その協調性って何なんだ

父が母を殴る時
私も母を殴ればいいのか

母が父をなじる時
私も父をなじればいいのか

朱に交わって
自分の色を捨て去って
後ろめたさも感じない
愚鈍な生き物になることか

それが真の協調か
その協調は必要か

私は私
命令されるのはまっぴらだ
両親だけで手いっぱい
プライドだけは死守したい

私に出来得る限りにおいて
自分の価値観を尊重したい
後悔なんてしたくない

今晩死ぬかもしれない私
明日殺されるかもしれず
一日一日必死で生きていた
なるべく悔いは作らない

協調性とは何なのか
今でも私はわからない
穏やかな日々を手に入れても
孤独な者には見えないものか