詩蒐はまだ終わらない

 詩というカタチで、呟き、叫び、疾る (再びコチラに引っ越しました)

小さな白い骨の夢

苔生こけむした石の上に
小さな骨が乗っている
漂白したように真っ白な
小さな骨が乗っている

女の小指の骨だろうか
子供の人差し指だろうか
清潔な骨は苔を映して
うっすらみどりがかっている

ハンカチに拾い
我が物にしようか
いやいやあれはそのままで
苔の上に置くのがいい

そのうち雨が降ってきて
白い骨は打たれるだろう
初夏の頃には草木が伸びて
白い骨にしずくを落とす

そうして骨は小さくなって
いつかしずくのひとつに壊れ
いつか小さな砂となり
どこかへ流れていくだろう

キラキラサラサラ
砂になった骨は
いつかは溶かされ
消えるだろうか

苔生こけむした石の上
白い小さな骨ひとつ
どこへでもいくがいい
それまでそこにればいい

行きたい場所があるならば
夢枕でそっとささや
朝が来ても覚えていれば
きっと私が連れて行こう