詩蒐はまだ終わらない

 詩というカタチで、呟き、叫び、疾る (再びコチラに引っ越しました)

書き下ろし

おこもりさんの見る大海の夢2020

野望があるんだ あけましておめでとう 無謀かもしれないけれど 今年もよろしく 甲羅からちょっと出てみようと 近所を少し歩いてみようと カメラを持ってヘッドフォンをして 今はねドアの外にも出られないけれど お正月が終わったらね 写真を撮りたいって目標…

大晦日に線香花火を

冬の花火を私は知らない 大晦日に白い花火を見てみたい 来年の15分前くらいに ベランダで線香花火をしてみようか 金だらいに水を張って 水面に揺れる火花はきっと美しい ぽとりと落ちる火種が輪を描くだろう 除夜の鐘を聞きながら 二人で寄り添って 幸せを…

曹達水に溶かされたい

作り物みたいな青色の海を潜っていく ダイバーの息は炭酸泡 曹達水の中みたいな南の海浅場の明るい白砂の上で 横たわって眠りたい 身につけているものを脱いで ひとり砂をかぶって眠りたい最後の泡を吐くときは 目を瞑って眠ったままで 輪郭以外は溶かされた…

警戒心の強い私は野良のままで

魚眼レンズ越しの警察手帳 それが本物だって信じられず スーツ姿の二人の男を困らせた 制服だって怪しいけれどチェーンをかけていても切られたら 手が伸びてきたら包丁で切りつけるか どこまでが正当でどこからが過剰防衛か 分からないからドアを開けなかっ…

息の吸える場所へ行くまで、夜泳ぐ魚になって

空が一面の暗い藍色から、絹を重ねたような灰紫へと白けてくる。 そんな真夜中から夜明け前にかけての時間に安らぎを感じる。さざ波の立つ海辺で寝転んでも、国道沿いを歩いていても。 誰かと出会う心配もなく、ひとりを堪能できる時間。どこまでも自由で、…