詩蒐はまだ終わらない

 詩というカタチで、呟き、叫び、疾る (再びコチラに引っ越しました)

2019-04-26から1日間の記事一覧

炎に焼かれて

あの子死んだって アパートの部屋で オイル被(かぶ)って火をつけて卒業して三年後の同窓会クラスメイトの男の子 白い肌に大きな黒い瞳(め) いつも静かな微笑みを浮かべ彼の声を聞いたことがない不思議な子だった 十五歳(じゅうご)にして老人のようで …

震えるヤマアラシ

亀の子だわしで 背中を強く擦(こす)られていた 歯を食いしばり 痛みをこらえ 無数の傷が赤く腫れた問題集を解いていると 斜め後ろに立って 見張られた 間違えると叩かれる 鉛筆を持つ手が震えた猫背になると プラスチックの定規を 乱暴に背中に差し込まれ…

夢の見方

夢が何かわからなかった 寝ている間の夢は知っている それはそれは怖いもの お母さんが追いかけてくる大きくなったら何になる 将来の夢はなんですか幼稚園の先生は残酷だった そんなことを子供に問うとは なんと惨(ひど)い質問をするのかお医者さんになり…

母のニオイ

お母さん 実はね お母さんのニオイって 気持ち悪くて 吐き気がするのです砂糖入りの牛乳が 少し腐ったようなニオイお母さんも わたしのこと 気持ち悪いと言いますね 顔も声も嫌いだと 怖気(おぞけ)が走ると言いますねだからこれはお互い様あなたが産んだ四…

絶対的少数派

集合体の中のわたしは いつだって少数派 物の見方が風変わり 考える子供は生意気で家の中でも少数派 一度読んでも覚えないのに 三歳の事を覚えているとは 頭が悪くてしつこい性質(たち)だ考える暇があるならば 覚えたほうが早いのに メモを取るのをやめな…