詩蒐はまだ終わらない

 詩というカタチで、呟き、叫び、疾る (再びコチラに引っ越しました)

2019-04-21から1日間の記事一覧

私の小さな獣

ガード下の水溜り 濡れて踏まれて汚れたチラシ 饐(す)えた臭いのホームレス駅横には片腕のない元老兵 駅前では行先不明の募金活動 ゴミ箱から溢れる宣伝物都会は好かない 要らないものが多すぎる きっと私も要らないものだ傷みに耐えた過去は遥か 時に出没…

美しい海で骨になりたい

淡い金色の夕焼けを 見たことがあるか半透明な白銀色(はくぎんいろ)のイカの群れ 森のように広がる珊瑚(さんご) 花びらみたいに舞う魚たち静かな島の波の音 空にはサザンクロスと 煌(きら)めく星がひしめいて 水の中から見る月は揺らめいている美しい…

宵闇に漂う

病院の窓が切り取る情景 夜が来る前の一瞬 灰色がかった蒼い空 高層ビル群のシルエット私の輪郭だけが泳いで 都会の街の中層に漂うビルの間から湧き出る 透明になった熱帯魚たち 色を失い骨も透(す)けて 地上の人波には無関心で静寂の薄い膜に覆われて 街…