詩蒐はまだ終わらない

 詩というカタチで、呟き、叫び、疾る (再びコチラに引っ越しました)

夢が零れたら

夢に絡め取られたまま 熱に浮かされて 唇からこぼれる声 言葉を形成しなければ 悪夢を散蒔くこともない #詩人の本懐 「寝言」

そぼ降る雨に濡れて

そぼ降る雨に心が冷えた 東京の真夏に降る雨 少々降ったところで気温は下がらない それでも寒く感じたのは みすぼらしく濡れた自分が 情けなく哀しかったから 蒸気のように体を濡らす雨 それなりに濡れた重い服 どこへ行けばいいのだろう 帰る家はない #詩人…

大空にモモイロペリカンが一羽

同じ青で塗られた空を モモイロペリカンが一羽 ぎこちなく低く飛んでいた 墜落しそうなその一羽 空に滲んだ輪郭は淡い紫色 大空に溶けてしまえたなら どれほど楽だろうか #詩人の本懐 「大空」

信じているが軽くて

信じていると言葉にするのは 信じていないから 不安で仕方がないから 信じているで駆け引きをした 何も信じていないから 信じているはとても軽い いつだったか ふわりふわりと 信じているが飛んで行って 今も行方不明のまんまだ 自分すら信じられずにいる 滑…

渋谷には異次元空間がある

渋谷駅前のスクランブル交差点 人の流れに流されて 立っているだけで溺れそうになる あそこには異次元空間の渦があり 私のような愚図を弾き飛ばす 上手に泳ぐ都会人たちを 羨ましいなんて思わない ただ私の場所へ帰りたくなるだけだ 渋谷は私の場所じゃない …